QRコードは、URLやテキストなどの情報を簡単にシェアできる便利なツールです。
今回は、Pythonを使ってQRコードを生成する方法について、シンプルな例から始めて、カスタマイズの方法までを詳しく解説します。
Pythonライブラリの「qrcode」を利用すれば、プログラム初心者でも簡単にQRコードを作ることができます。
URLを利用したい時にQRコードを作りたいんです!
QRコードって簡単に作れるんですか?
それなら「qrcode」を紹介しますね!
プログラム初心者でも簡単にQRコードを作れますよ!
さらに見た目のカスタマイズも可能ですよ!
QRコード生成とは?
QRコードの基本的な説明と用途
QRコード(Quick Responseコード)は、2次元バーコードの一種で、カメラや専用のアプリでスキャンすることで、テキスト情報やURL、連絡先などを素早く読み取ることができる技術です。
特に、広告やイベントチケット、決済システムなどで広く使用されています。
例えば、ウェブサイトのURLをQRコードにして名刺やチラシに印刷しておけば、読み取るだけで簡単にサイトにアクセスできるため、ユーザーに手間をかけさせません。
最近では、個人のSNSアカウントやイベント案内など、さまざまな用途でQRコードが使われています。
PythonでQRコードを生成するメリット
Pythonは多くのライブラリが提供されており、QRコード生成もその一つです。
特に、Pythonライブラリ「qrcode」を使うと、数行のコードで簡単にQRコードを生成できます。
このライブラリは、サイズや色のカスタマイズもでき、手軽に自分好みのQRコードを作成できるという点で非常に便利です。
必要な環境設定
Pythonとライブラリのインストール方法
まず、Pythonがインストールされている必要があります。
次に、QRコード生成に必要な「qrcode」ライブラリをインストールします。これは、以下のコマンドでインストールできます。
pip install qrcode[pil]
pil
は画像処理ライブラリ「Pillow」を指し、QRコードを画像として保存するために必要です。
これを含めてインストールすることで、後ほどQRコードを画像として保存できるようになります。
qrcodeライブラリの紹介
qrcode
はPython用のQRコード生成ライブラリです。
このライブラリを使うことで、非常にシンプルにQRコードを生成できます。
基本的には、テキストやURLなどを渡してQRコードを生成し、画像として保存するだけです。
シンプルなQRコードの生成
では、実際にQRコードを生成してみましょう。
まずは、基本的なQRコードを作成するためのコードです。
import qrcode
# 書き込みたい内容を指定
img = qrcode.make("https://example.com")
# QRコードを画像として保存
img.save("qrcode_example.png")
コード解説
import qrcode
: QRコード生成ライブラリをインポートします。qrcode.make("https://example.com")
: 指定した文字列やURLを元にQRコードを生成します。この例では、https://example.com
というURLがQRコードに変換されます。img.save("qrcode_example.png")
: 生成したQRコードをPNG形式の画像として保存します。
実行結果の確認方法
コードを実行すると、カレントディレクトリに「qrcode_example.png」という画像ファイルが生成されます。
この画像を開くと、QRコードが表示されます。
スマートフォンのQRコードリーダーアプリで読み取ると、指定したURLにアクセスできることを確認できます。
QRコードのカスタマイズ
基本的なQRコードを作成できたので、次は色やサイズをカスタマイズして、オリジナル感を出してみましょう。
QRコードのデザインを変更することで、プロモーションや個人用のデザインをより魅力的にすることができます。
色やサイズの変更
qrcode
ライブラリを使うと、QRコードの背景色や前景色(QRコード自体の色)を自由に変更できます。
以下のコード例を見てみましょう。
import qrcode
from PIL import Image
# QRコードのカスタマイズ設定
qr = qrcode.QRCode(
version=1, # 1〜40の整数を指定、数字が大きいほどデータ量を多く格納できる
error_correction=qrcode.constants.ERROR_CORRECT_L, # エラー修正機能
box_size=10, # 1マス(ピクセル)のサイズ
border=4, # QRコードの外枠の幅
)
# 書き込みたい内容を指定
qr.add_data("https://example.com")
qr.make(fit=True)
# QRコードを作成(カスタムカラーの設定)
img = qr.make_image(fill_color="blue", back_color="yellow")
# QRコードを画像として保存
img.save("custom_qrcode.png")
コード解説
qr = qrcode.QRCode()
: カスタマイズ可能なQRコードオブジェクトを生成します。version=1
: QRコードのバージョンを指定します。バージョンが大きくなるほど、より多くの情報を格納できるQRコードが生成されます。error_correction=qrcode.constants.ERROR_CORRECT_L
: エラー修正レベルを指定します。Lはエラー修正率が約7%で、より高いレベルを指定するとデータの損傷があっても復元しやすくなります。box_size=10
: 各ピクセルのサイズを指定します。これにより、QRコードの全体的な大きさが変わります。fill_color="blue", back_color="yellow"
: QRコードの前景色と背景色を指定します。この例では、QRコード自体を青、背景を黄色に設定しています。
実行結果の確認
上記のコードを実行すると、「custom_qrcode.png」という画像ファイルが生成されます。
このファイルを開くと、背景が黄色で、QRコード自体が青色に塗られたカスタマイズQRコードを見ることができます。
実際に読み取っても、正しく内容が表示されるはずです。
まとめ
今回の記事では、Pythonのqrcode
ライブラリを使ってQRコードを生成する方法を解説しました。
基本的なコードは非常にシンプルで、数行でQRコードを生成できます。
また、色やサイズ、エラー修正レベルなどのカスタマイズも簡単に行えるので、自分好みのQRコードを作成できるのも大きな魅力です。
QRコードは、ウェブサイトのURLの共有だけでなく、名刺やチラシ、イベントの案内など、さまざまな場面で活躍します。
今後は、より高度なカスタマイズや、ロゴの埋め込み、アニメーションQRコードなど、さらに応用的な内容にも挑戦してみてください。
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