これからPythonを学習しようと考えているプログラミング初心者に向けてprint関数とコメントの使い方について説明します。
今後もPythonの基本的な使い方から詳しく連載していきます。
連載を読んでPythonプログラマーへの一歩を踏み出しましょう!
前回はHelloWorldを出力しましたね。
引き続きAnaconda環境やgoogle Colaboratoryを使ってPythonを勉強していきます。
でも前回のHelloWorldの出力はちゃんと実行できたけど意味はよくわからなかったです。
初めてだから気にしなくて大丈夫です!
1つずつ解説していくからまずは真似をしながら手で慣れていってほしいです。
それじゃあ、前回のHelloWorld出力を元に何をしていたのか解説していきます!
print関数について
前回のHelloWorld出力で用いたのは以下のコードです。
print("HelloWorld")
#実行結果: HelloWorld
ここでprint()というプログラムを使っています。
print()はprint関数と言い、Pythonが標準的に備えている処理プログラムです。
()内に記載した内容を画面に表示するための関数で、今後どんどん使っていくことになるでしょう。
以下のようにすれば好きな文字を出力することができます。
print("ごまこは今日、朝ごはんにお魚を食べたきゅ~!")
#実行結果: ごまこは今日、朝ごはんにお魚を食べたきゅ~!
"○○"は文字列
"(ダブルクォーテーション)で囲まれた部分は文字列となります。
プログラムは半角英数字で書いていきますが、上記の「ごまこは今日、朝ごはんにお魚を食べたきゅ~!」を出力したプログラムのように文字列においては全角・日本語・記号なども使うことができます。
またPythonでは'(シングルクォーテーション)で囲むことでも文字列として利用できます。
print('ごまおは昨日、お昼寝したきゅ~!')
#実行結果: ごまおは昨日、お昼寝したきゅ~!
文字列の入力の際に日本語を入力すると前後の「"」や「'」を全角で入力してしまいSyntaxError(文法エラーの印でしたね!)となることがよくあります。
注意してくださいね!
print関数で自由に文字列を出力できました~。
でも、最後に書いている「#実行結果: ○○」はどういう意味ですか?
ごまこはいつも良いところに気が付きますね!
「#」を使うとメモを残していくことができるんです。
詳しく説明しましょう!
「#」はメモを残すための「コメント」
#(半角シャープ)を入力した行はコメントとなります。
コメントの「#」が入力されると、「#」以降の内容はプログラムと見なされないため、メモとして自由に利用することができます。
#ここにメモを残すことができます。
#全角日本語も入力できます。
print('ごまこは明日は、公園でのんびりするきゅ~!')
#実行してみるとご覧の通り「#」の行は表示されないです。
#実行結果: ごまこは明日は、公園でのんびりするきゅ~!
このコードを実行するとprint関数を実行した結果は表示されますが、「#」を入力した行は表示されません。
またコードの後ろに「#」を入力することで行の後ろにメモを残すこともできます。
print('ごまおは読書') #左のスペースは半角スペースで入力
#実行結果: ごまおは読書
また、複数行コメントにしたい時は"""(ダブルクォーテーション3つ)か'''(シングルクォーテーション3つ)で囲むことで、複数行をコメントにすることもできます。
"""
以下ではprint関数を
用いています。
"""
print('ごまこの趣味はダンスです!')
'''
ごまこの
趣味が
出力されました!
'''
#実行結果: ごまこの趣味はダンスです!
ちゃんとコメントでメモを書きながらprint関数で文字列を出力できました~。
メモを書いておけば何をしているプログラムなのか一目で分かって、とっても良いですね!
その通りですね!
現場ではチームでプログラムを作成することも多いです!
だからコメントを上手く使うことで他の人が見てもわかるプログラムコードを書くくせをつけてほしいです!
最後に、このコメントを使った「コメントアウト」について説明します。
「コメントアウト」で一時的にコードを実行しない
「コメントアウト」とはコメントを使うことで一時的にコード実行を省く方法です。
コメント部分のコードは実行されなくなるため、書いたプログラムを消すことなく一時的に実行しないようにすることができます。
現場のプログラマーもよく行う手法です。
以下のプログラムを実行すると、2つのprint関数が実行されます。
print("1つ目の出力")
print('2つ目の出力')
#実行結果: 1つ目の出力
# 2つ目の出力
例えば、2つ目のprint関数の部分だけ問題なく実行できるか調べたいとします。
この時、1行目のprint("1つ目の出力")の部分を削除することを考えると思いますが、もう一度print("1つ目の出力")を実行したい時にはもう一度print("1つ目の出力")とコードを書く手間が増えてしまいます。
こういった時に用いるのが「コメントアウト」です。
以下のコードのように出力したくない1行目の部分を「コメント」にすることで実行されなくなります。
#コメントアウト
#print("1つ目の出力")
print('2つ目の出力')
#実行結果: 2つ目の出力
もう一度1行目を実行したいときには先頭の「#」を削除するだけで済むので、もう一度print("1つ目の出力")とコードを書きなおす必要がありません。
確かに便利ですね!
途中まで書いているプログラムを途中まで実行したいときにも使えるんですか?
良いところに気が付きましたね!
例えば、プログラムが途中でエラーとなってしまった場合には問題箇所だけをコメントアウトしてプログラムが動くかどうかを確かめたりもできます!
それではこれまでの内容を以下の問題でおさらいしてみましょう!
確認問題
print関数を用いて、「Python勉強中」と出力してください。
また、print関数の1行前には「"Python勉強中"と出力」とコメントを残してください。
シンキングタイム、スタートです!
わからない人はこれまでの解説を振り返りながら頑張ってみてほしいです!
できた人は以下の解答例を参考にしてほしいです!
できました!
解答と比較して勉強しますね!
確認問題 解答例
#"Python勉強中"と出力
print('Python勉強中')
#実行結果: Python勉強中
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
・print関数による文字列の出力
・コメント入力の方法
・コメントを使って一時的にコードを無効化するコメントアウト
について解説しました。
次回からは、Pythonを用いた数字の計算について詳しく解説していきます。
お楽しみに!
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