Pythonプログラミング初心者に向けて、変数の名前の命名方法について解説します。
変数の使い方がわかってきました!
でもこれまでaやxといった1文字の変数を使ってきたけど、いっぱい変数を作ると、どの変数に何が入っているのかわからなくなってきました~..
その気持ちよくわかります!
これまで変数の基礎を勉強するために簡単な変数名にしてきました!
実際には「誰が見ても分かるような変数名」にするのが良いんですよ!
それじゃあ、変数の名前の付け方について説明していきます。
これまで初心者の方も分かりやすいように変数名はaやmといった英字1文字を用いてきました。
しかし、変数が増えたときにはどの変数にどんな値が入っているのか分かりにくくなっていくと思いませんか?
そこで変数名には「どんな値が入っているのかが分かりやすい言葉」を使って名前を付けます。
変数名の例
プログラムで例を見てみましょう。
# 変数num1に8を代入します
num1 = 8
# 変数num2に3を代入します
num2 = 3
#num1,num2に格納した数値データを出力してみます
print(num1)
print(num2)
#実行結果
# 8
# 3
変数「num1」に数値「8」、変数「num2」に数値「3」を代入して出力しています。
この例では1つ目の変数は「数値(numberの略、num)の1つ目(1)」を組み合わせて「num1」という変数を作って数値「8」を格納しています。
同様に、2つ目の変数は「数値(numberの略、num)の2つ目(2)」を組み合わせて「num2」という変数を作って数値「8」を格納しています。
これならnum1には数値が入っているのがすぐ分かりますね!
でも、変数名にも数字を使うこともできるんですか?
あと、これまで1文字の変数を使ってきたからどんな風に名前を付ければ良いかわからないです..
名前をどう付けたら良いかわからないのも分かりますよ!
それじゃあ変数名に数値を使っていた部分も含めて、変数の名前の付け方について説明します。
変数名の命名規則
変数名の名前の付け方には規則があります。
変数名の命名規則に従っていない変数名を付けようとするとエラーになることもあるので注意しましょう。
それでは変数名の命名規則とその使用例を見てください。
使用できる文字 | 使用例 | 補足 |
小文字のアルファベット | cat = 'ねこ' dog = "いぬ" | |
数字 | dog1 = "柴犬" dog2 = 'ポメラニアン' | ただし、数字は変数の先頭では使えない。 (1dog="柴犬" のように戦闘で数字を使うと文法エラーがおきます。) |
_ (アンダースコア) | num_add = 1 + 1 num_amari = 5 % 3 | 主に2単語以上をつなげたい時に使います。 |
大文字のアルファベット | numAdd = 1 + 1 numAmari = 5 % 3 | _(アンダースコア)と同様に主に2単語以上をつなげたい時に使います。 習慣として、先頭文字は小文字、2語目以上の単語の始まりは大文字を使います。 |
全ての文字で 大文字のアルファベット | PI = 3.1415 | 習慣として、円周率π(パイ)=3.1415・・のように後から変更を加えない定数で用います。 |
変数名は習慣的な書き方もあるから使用例を元にイメージをつけてほしいですね!
また、数字は先頭で使うとエラーになるから注意してほしいですね。
使用例を紹介してもらえたのは分かりやすいです!
実際にプログラムで書いてみますね!
それでは実際に変数名を意識しながらプログラムを書いてみましょう。
# さきほどと同様に変数num1に8を代入します
num1 = 8
# 変数num2に3を代入します
num2 = 3
#num1 + num2を変数に格納
num_add = num1 + num2
#足し算結果を格納したnum_addを出力
print(num_add)
#実行結果 11
このコードでは数値を格納したnum1,num2を足した結果を変数「num_add」として格納しました。
2つのナンバーを足した(add)結果なので、変数名は「num_add」といった命名にしました。
出力結果もnum1+num2の結果11を出力できました。
同様に、次のコードではnum1-num2の結果を変数格納します。
#num1-num2を変数に格納
numHikizan = num1 - num2
#引き算結果を格納したnumHikizanを出力
print(numHikizan)
#実行結果 5
このコードでは数値を格納したnum1からnum2を引いた結果を変数「numHikizan」として格納しました。
2つのナンバーを引き算(Hikizan)した結果なので、変数名は「numHikizan」といった命名にしました。
出力結果もnum1-num2の結果5を出力できました。
なるほど~!
これなら変数に何が入っているか変数名から分かりますね!
変数名の使い方を分かってもらえてよかったです!
じゃあ最後に「分かりやすい変数名をつける難しさ」を考えてみましょう。
参考 分かりやすい変数名の難しさ
さきほど2つの数値の計算結果を格納した変数「num_add」「numHikizan」の変数名について考えてみます。
「num_add」という変数名は「number(数値)をadd(足す)」という意図で変数名を付けました。
これだと英語を話せる人にもわかりやすいですね。
一方で英語の苦手な人は「addって何だっけ?」と調べる手間が増えます。
また、「numHikizan」という変数名は「number(数値)をHikizan(引き算)」という意図で変数名を付けました。
これだと日本人はローマ字が読めればわかりやすいですね。
一方、日本語を知らない人は「Hikizan?」となってしまいます。
このように分かりやすい変数名は環境や協力する人の背景によって大きく変わります。
「分かりやすい変数名」と一口で言っても難しいものだと感じていただけたでしょうか。
こういった問題があるから仕事でチーム開発する時には変数の命名規則がさらに細かく決められたりしています!
勉強している間は本や他の人のプログラムを参考に変数名をきちんとつける習慣をつけてもらえたら充分きゅ~。
習慣や環境によっても「分かりやすい変数名」が異なるということを頭の片隅に入れておいて、今はごまおくんのようなプログラムを書ける人のマネをして変数名のつけ方を身に着けていきますね!
とっても良い心がけだと思います。
続いて確認問題を解いてもっと理解を深めましょう!
それではこれまでの内容を以下の問題でおさらいしてみましょう!
確認問題
①変数「str_aisatsu」に文字列「'こんにちは、ごまこさん!'」を格納して変数を作りましょう。
②変数「str_aisatsu」を出力しましょう。
シンキングタイム、スタートです!
これまでの変数の解説とこの記事を振り返りながら頑張ってみてほしいです!
できた人は下の解答例を参考にしてほしいですね!
確認問題 解答例
以下が解答例です。実際に自分で書いて実行してみましょう。
#①変数「str_aisatsu」に文字列「こんにちは、ごまこさん!」を
# 格納して変数を作りましょう。
str_aisatsu = 'こんにちは、ごまこさん!'
#②変数「str_aisatsu」を出力しましょう。
print(str_aisatsu)
#実行結果: こんにちは、ごまこさん!
今回はstr(文字列を表すstring)の略とaisatsu(文字列はごまこさんへのあいさつ)をつなげた形で変数名としました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は変数の命名方法について詳しく解説しました。
次回も引き続き変数についてPython初心者に向けて、詳しく解説していきます。
お楽しみに!
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