Pythonプログラミング初心者に向けていままで紹介していないprint関数の便利な使い方について説明します。
変数の話が続いていたから気分転換ですね!
でもprint関数はこれまでもいっぱい出てきましたよね..
他にも便利な使い方があるんですか?
これまで本当にprint関数をいっぱい使ってきました!
でもprint関数をうまく使いこなせればPythonを勉強していく上でも理解を深めやすいですよ。
これまでprint関数で値の出力を何度も行ってきましたが、実はprint関数には他にも様々な機能があります。
Pythonに少し慣れてきたみなさんにはぜひ知っておいてほしい機能です。
これを機にprint関数をより使いこなせるようになって、プログラマーとしてもレベルアップしましょう!
print関数で複数のデータを一度に出力
まずは以下のプログラムを見てみましょう。
いつもと違うprint関数の使い方をしているのが分かりますか?
# 変数num1に8を代入
num1 = 8
#num1に格納した数値データを出力
print("num1の値は",num1)
#実行結果 num1の値は 8
上のコードではprint関数の中に「, (コンマ)」を挟んで2つの値を入れています。
2つの値は
・「"num1の値は"」という文字列
・「8」という数値
です。
実行結果を見ると「num1の値は 8」というように文字列「"num1の値は"」と数値「8」が1行に同時に出力されました。
このようにprint(○,△)と書くことで複数の値を1行に同時に出力できます。
また例では2つの値を出力しましたが、2つより多くの値も1行で同時に出力できます。
変数を使って3つの文字列を1行で同時に出力してみましょう!
# 変数str_gomakoに「ごまこさん」を代入
str_gomako = "ごまこさん"
#str_gomakoに格納した値を使って出力
print("こんにちは!",str_gomako,"良い天気ですね。")
#実行結果
# こんにちは! ごまこさん 良い天気ですね。
上の例ではprint(○,△,□)というように3つの値を「,」で区切っています。
出力したのは
・「"こんにちは!"」という文字列
・変数str_gomako(格納されている「"ごまこさん"」の文字列)
・「"良い天気ですね。"」という文字列
の3つの値ですね。
したがって、出力結果は「こんにちは! ごまこさん 良い天気ですね。」となりました。
もう一つ例を見てみましょう。
数値を格納した2つの変数を用いて、4つの値を1行で同時に出力します。
# 変数num1に「8」を代入
num1 = 8
# 変数num2に「3」を代入
num2 = 3
#num1,num2の値を分かりやすく出力
print("num1=",num1,",num2=",num2)
#実行結果 num1= 8 ,num2= 3
このコードのように出力すれば、どの値がどの出力結果に対応しているのかわかりやすいですね。
この使い方は現場のプログラマーも実務でよく使います!
これまでprint関数で出力したい値だけを出力していましたけど、もっと自由に出力ができそうですね!
それに、出力結果を分かりやすく表現できそうですね!
特に多くのデータを出力する時には出力するものを整理しながら出力できるから便利です!
次はprint関数の改行をなくしてみましょう!
print関数の改行をなくす
下のコードのようにprint関数を複数使う場合にはprint関数の都度、改行されてしまいます。
#2つのprint関数で出力
print("こんにちは!")
print("ごまおくん!")
#実行結果
#こんにちは!
#ごまおくん!
2つのprint関数の出力結果を改行せずに出力したい時には以下のように書くことで改行せずに出力することができます。
#2つのprint関数を改行せずに出力
print("こんにちは!",end="")
print("ごまおくん!",end="")
#実行結果
#こんにちは!ごまおくん!
print(○,end="")という書き方が登場しました。
実はprint関数にはあらかじめ「改行コード(\n)」と呼ばれる文を改行するための情報が含まれています。
print関数は内部的には
print(○,△,・・・,end="\n")
という関数になっており、end="\n"の部分で改行されるように設定されています。
このため、最後尾を空白に設定する(end="")コードを追加することで改行コードを無くして、改行せずに出力することができます。
説明が難しいなあと感じる方は「print(○,end="")とすれば改行せずに出力できる」と覚えておいていただけると良いです。
print関数でend=""と設定すれば改行されないんですね!
これは覚えておきますね!
また「print関数で複数のデータを一度に出力」で説明したように複数のデータを出力しつつ、改行しないように出力することもできます。
下のコードを実行してみましょう。
#2つのprint関数で出力
print("こんにちは!","ごまおくん!",end="")
print("今日も良い天気!",)
#実行結果
#こんにちは! ごまおくん!今日も良い天気!
print関数っていろんなことができるんですね!
しっかり覚えておきますね!
理解してもらえたみたいで良かったですね!
続いて確認問題を解いてもっと理解を深めていきましょう!
それでは変数名の命名規則とその使用例を見てください。
それではこれまでの内容を以下の問題でおさらいしてみましょう!
確認問題
①変数「num3」に数値「12」,変数「num4」に数値「30」を格納しましょう。
②上の問題①で作成した変数を用いて以下のように出力しましょう。
num3= 12
num4= 30
※ヒント print(○,△)の形でprint関数を2つ使います。
③上の問題②で作成した2つのprint関数を変更して以下のように1行で出力しましょう。
num3= 12, num4= 30
確認問題 解答例
以下が解答例です。実際に自分で書いて実行してみましょう。
#①変数「num3」に数値「12」,
#変数「num4」に数値「30」を格納
num3 = 12
num4 = 30
#②上の問題①で作成した変数を用いて以下を出力
# num3= 12
# num4= 30
print('num3=',num3)
print('num4=',num4)
#実行結果②
# num3= 12
# num4= 30
#③上の問題②で作成した2つのprint関数を変更して
#以下を出力しましょう。
# num3= 12, num4= 30
print('num3=',num3,end="")
print(', num4=',num4)
#実行結果③ num3= 12, num4= 30
まとめ
今回はいままで紹介していないprint関数の便利な使い方について詳しく解説しました。
print関数を用いて自由にデータの出力ができれば、プログラムのバグを見つけやすくなりますと思います。
そのため、バグを修正する「デバッグ」もやりやすくなると感じます。
出力においてより自由に表示ができるようになっていただければと思います!
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