Pythonプログラミング初心者に向けて、辞書型の基本について解説します。
リストの使い方に慣れてきましたが、他にもデータをたくさん扱う方法があるんでしょうか?
リスト以外にも様々なデータを格納しておく型は存在するんです!
今回は辞書型について使い方を学んでいきましょう!
まずはリストについて学んでおきたいという方は以下のリンクを見てみましょう!
Pythonの辞書型は、キーと要素のペアを使ってデータを効率的に管理するための便利なデータ構造です。
この記事では、Pythonの辞書型の基本について解説します。
初心者の方でもわかりやすく、具体的なプログラムの例を交えて解説します。
また、記事の最後には確認問題を用意していますので、学んだ内容の復習に利用していただければと思います!
辞書型の作成方法
Pythonの辞書型は、波括弧 {}
を使って作成します。
キーと要素のペアはコロン :
で区切り、各ペアはカンマ ,
で区切ります。
以下の例を見てみましょう。
#辞書型の変数animal_dictを作成
animal_dict = {'アザラシ': 1, 'ネコ': 2, 'イヌ': 3, 'パンダ': 4}
print(animal_dict)
# 実行結果
# {'アザラシ': 1, 'ネコ': 2, 'イヌ': 3, 'パンダ': 4}
この例では、animal_dict
という辞書型を作成しています。
キーとして 'アザラシ'
、'ネコ'
、'イヌ'
、'パンダ'
を持っていて、それぞれのキーに対応する要素として 1
、2
、3
を格納しています。
なるほど~!!
リストは要素だけを順番に格納していましたが、辞書はキーと要素のペアを格納していくんですね!
その通りです!
辞書のイメージがつかめたみたいでよかったです。
今回はキーに文字列、要素に整数を用いましたが他の型も使えるんですよ!
キーに様々な型を用いた例は以下のようになります。
キーとペアになる要素も様々な型が使えます!
#辞書型の変数types_dictを作成
types_dict = {1: 'int型のキー', 3.5: 'float型のキー', '文字列のキー': 20}
print(types_dict)
# 実行結果
# {1: 'int型のキー', 3.5: 'float型のキー', '文字列のキー': 20}
辞書の注意点!キーは重複してはいけない
辞書を作成する場合に最初に注意すべき点は、同じ辞書型の変数の中でキーが重複してはいけない点です。
以下の例では、キーに設定した2が重複しています。
#辞書型の変数same_keyを作成
same_key = {2: 'キーが2', 2: '同じくキーが2', 4: 'キーが4'}
print(same_key)
# 実行結果
# {2: '同じくキーが2', 4: 'キーが4'}
実行結果を見てみると、最初にキーを2と設定した「2 : 'キーが2'」のペアが無くなっています。
これは後から設定した「2 : '同じくキーが2'」のペアによってキーが2となるペアの要素が上書きされて書き換えられてしまっているためです。
このように、エラーの表示もなく要素が上書きされて消失してしまうので、用いるキーは重複しないように注意してください。
辞書型だとキーは重複してはいけない!
注意しないといけませんね..
初心者の方は「原因がわからない」という状態に陥りやすいので注意してください!
一方でキーを重複させると上書き更新ができるので、きちんと理解していればキーを重複させて要素を書き換えるといった使い方を利用していただければ良いです!
辞書型の要素のアクセス
辞書型の要素には、キーを使用してアクセスします。
キーを指定することで、対応する要素を取得することができます。
キーの指定は 変数名[キー] のように行います。
以下の例を見てみましょう。
#辞書型の変数animal_dictを作成
animal_dict = {'アザラシ': 1, 'ネコ': 2, 'イヌ': 3, 'パンダ': 4}
#辞書animal_dictでキーを"アザラシ"と指定
print(animal_dict["アザラシ"])
# 実行結果
# 1
#辞書animal_dictでキーを"パンダ"と指定
print(animal_dict["パンダ"])
# 実行結果
# 4
この例では、まず最初にanimal_dict
という辞書型の変数を作成しています。
そして、辞書animal_dict
で 'アザラシ'
というキーに対応する要素を取得しています。
実行結果として、キー"アザラシ"
のペアになっている要素 1
が出力されます。
同様に、辞書animal_dict
で 'パンダ'
というキーに対応する要素を取得しています。
実行結果として、キー"パンダ"
のペアになっている要素 4
が出力されます。
リストでインデックスを指定して値を取り出すように、辞書だとキーを指定することで要素を取り出せるんですね!
辞書の使い方を理解してもらえたようでよかったです!
辞書はリストのようにインデックス番号が何番目の要素なのかといったことを考えずに値を取り出せるので便利に使える場面も多いんですよ!
最後に確認問題を解いて今回学んだ内容を復習しましょう!
確認問題
①変数名dict_animals
という名前の辞書を作成してください。
dict_animals
には以下のようなキーと要素のセットで値を格納してください。
キー | 要素 |
"ネコ" | "たま" |
"イヌ" | "ぽち" |
"パンダ" | "しゃんしゃん" |
dict_animals
のキーと要素のセット②辞書
を作成後、dict_animals
を出力してください。dict_animals
③辞書
において、キーを用いて要素「dict_animals
"ぽち"
」を取り出して出力してください。
④辞書
において、キーを用いて要素「dict_animals
"しゃんしゃん"
」を取り出して出力してください。
確認問題 解答例
# ①変数名dict_animalsという名前の辞書を作成
dict_animals = {"ネコ": "たま", "イヌ": "ぽち", "パンダ": "しゃんしゃん"}
# ②辞書dict_animalsを作成後を出力
print(dict_animals)
# 実行結果
# {'ネコ': 'たま', 'イヌ': 'ぽち', 'パンダ': 'しゃんしゃん'}
# ③辞書dict_animalsにおいて、キーを用いて要素「"ぽち"」を取り出して出力
print(dict_animals['イヌ'])
# 実行結果
# ぽち
# ④辞書dict_animalsにおいて、キーを用いて要素「"しゃんしゃん"」を取り出して出力
print(dict_animals['パンダ'])
# 実行結果
# しゃんしゃん
まとめ
この記事では、Pythonの辞書型の基本について解説しました。
辞書型はキーと値のペアを使ってデータを効率的に管理するための便利なデータ構造です。
辞書型の作成方法、要素のアクセス方法についてプログラムを実行の上慣れていただければと思います。
次回は辞書の要素変更と削除について解説します。
お楽しみに!
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